まともな置き台すらないが、とりあえず有り合せでセッティング。
まず分かったことは、このセットに見合うまともな音源も持っていなかった、ということ。そんな中だがいくつか聴いてみたら、まあ、なんと超高音質。はっきりと音源の良し悪しがわかる。
その昔、レンタルCDをMP3化して保存した曲は、多くが聞けたものじゃないってことは即座に判明。これは、そもそもPC内蔵DACがHi-Fi用ではないことも原因だろうが。CD→CD−R としたものも同様に、音質の劣化をまざまざと突きつけられた。
そんななか聴いてみた竹内まりや(山下達郎)の曲は特別だ。曲のバックには、他の楽器の影に消え入りそうに小さくかつ繊細なトライアングル(鉄琴?)的なのがよく使われている。SR-007Aで聴いてみて、はじめてそんな楽器が使われていることに気づく曲もある。安物の機器ではとても聴き取れない、始終極小音で録音されている曲さえある。高級オーディオで聴くユーザー向けの仕掛けだろうか。何かの意図を持って再生機材にハードルを設け、ユーザーを試しているのだろうか(彼はオーディオマニアらしいので)。
クラシックピアノ曲のCDもいくつか聴いてみたが、良い録音とそうでないのとの違いも明確になった。たまたま持っていたfuzjikoのCDは素晴らしい録音ってことが分かった。
もうひとつ気がついたことは、特にボーカルが生々しく、また、発音がはっきりと聴き取れること。よく聴くjoni mitchell は、クセのある発音で難儀するが、SR-007Aだと、耳が良くなったかと錯覚するほど、ひとつひとつの単語が明瞭になる。
それにしても、こうも音源の優劣が歴然とわかってしまうモノを手に入れてしまったら、これからどうしたらよいのやら。やっぱり、まずはまともなCDプレーヤかなぁ。最近はネットワーク・ハイレゾ とやらもあるらしいが。